ドラゴンボール1巻(其之一〜其之十四)


もう遠い過去の話のようですが。


以前わたしは「ドラゴンボール日和」というタイトルでブログを開設しました。そしてそのストーリーを順に綴っていました。でも序盤も序盤で更新しなくなって、もう数年経ってしまいました。


ここに再挑戦です。わたしはドラゴンボールが大好きなのです。


でもストーリーを順に綴るということはやめて(著作権法に違反するのかもしれないし、かなり根気のいる作業なので)、他の作品と同じように感想文としての記事を書くことにします。感想文は、今手元にあるのがコミック版(全42巻)ではなく、完全版(全34巻)なので、完全版の巻に即して書くことにします。


大学生まではドラゴンボールの話をしても誰かが一緒に盛り上がってくれたのだけど、今は誰も盛り上がってくれません。みんな『ONE PIECE』でばっかり盛り上がっちゃってさ。そりゃ現在進行形で連載されている漫画と張り合っても勝ち目ないかもしれなけどさ。けどさ。そういうわたしも『ONE PIECE』好きだけどさ。けどさ。でも、今だって、ワンピースだけじゃなくって、ドラゴンボールの話でだって盛り上がってくれてもいいと思うのです。です!


という思いをぶつけるための再挑戦です。いざ。



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これはもう、いっちばん最初に書いてしまいますが、わたしがドラゴンボールの何が好きかというと、画です。とにかく、画です。どこからヒントを得ているのか、あるいは何にインスパイアされているのかわからないけれど、ページをめくるたびにわくわくする、わたしにはそういう画です。
ところで、ドラゴンボールの話をすると大多数の人が「フリーザ編までがおもしろい」って言うんです(フリーザっていう敵キャラがいるんです)。フリーザ編まではおもしろいけれど、そこから先はストーリーがぐだぐだになっている、と。たしかにそういう側面はあるのですが、でもそれは、作者の描く画と無関係ではないのではないか、とわたしはひそかに思っています。たぶんそのことも、おいおい言及していくのだけど。



さて、1巻です。


主人公の名は孫悟空。みんな、覚えてね。そんごくう、ですよ。赤ん坊のときに山に捨てられていた悟空は孫悟飯(孫御飯ではありません。漢字注意。)というおじいさんに拾われて・・・という設定です。そのおじいさんも今は死んでしまって悟空はひとり山の中でたくましく生活しています。とっても明るい無邪気な男の子です。


そこに都(都会)からはるばるやってくるのがブルマです。16歳。ポニーテールにリボンをつけた髪を三つ編みにして、ミニのカジュアルワンピースで登場します。この物語で主人公孫悟空の最初の出会いがブルマだったというのは、このあと34巻まで続く物語の展開を考えても抜群によかったと思います。


ブルマはあるものを探して悟空のいる山奥までやってきたのですが、それがタイトルの「ドラゴンボール」です。全部で7つあって、野球のボールより一回りくらい大きくて(たぶん)、鈍く光っていて、中に★が1つから7つ入っていて、球を7つ全部集めると龍の神様が現われて、願い事をなんでもひとつ叶えてくれるのです。
悟空がおじいちゃんの形見として大切に持っていたのが、★が4つの四星球。ブルマが家の倉で見つけたのが二星球。別の場所で見つけてきたのが五星球。


ブルマは「素敵な恋人」が欲しくてドラゴンボールを集めているのですが、悟空にとっては大切なおじいちゃんの形見ですから、他人に渡すわけにはいきません。断固拒否します。それをブルマは「じゃあ、あなたも一緒にドラゴンボール探しを手伝ってよ」と持ちかけます。「おじいさんの形見は最後、願いを叶えるときにちょこっとだけ貸してくれればいいから」と。


そして悟空とブルマの旅が始まります。摩訶不思議アドベンチャーの開幕です。ずいぶん長くなりましたが、物語の始まりは予備知識として重要なのでしかたありません。


このあと4つ目のドラゴンボール三星球)で「亀仙人」と出会い、5つ目のドラゴンボール(六星球)で「ウーロン」と出会い(ただし、ボールを持っていたのはパオズばあちゃん)、6つ目のドラゴンボールへ向う途中で「ヤムチャ」と「プーアル」に出会い、たどり着いた先で「牛魔王」と「その娘のチチ(のちの悟空の奥さん)」に出会います。


1巻はここまで。物語の性質上、このあとどんどんその傾向を失っていくのですが、序盤はエッチな、というか、言ってしまえば下品な発言やらギャグやらが多くて、昔は気にしていなかったんだけど、今はちょっと嫌です。


6つ目のドラゴンボールはまだ手に入っていません。




ドラゴンボール 完全版 (1)   ジャンプコミックス

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