アライグマの手


お正月にくじらのたと君とビーグルのトモちゃん夫婦に会ったんです。そのときに、たと君から「うーぶちゃんの手、なんでそんなにきれいなの?」って言われたんです。


アライグマは、どっきーん。としてしまいました。手、きれい?わたしの手?ほんと?きれいかな、そうかな、どうかな。どうしましょ。


と、ドキドキしながらも「そうかな、きれいかな。」と自分の手を冷静に観察するふり。ドキドキしているので、指がちょっとふるえているようにさえ見える。ぶるぶる。そしたらたと君が「水仕事しないの?」と聞くので「うーん、仕事ではしないかな。あーでも、ハンドクリームはけっこうマメに塗ってるよ」と、決してありのままのキレイさではないことを謙虚に発言。のつもりが、「やっぱり、ちゃんとケアしてるんだよー」とトモちゃんが褒めるので、これはまさか、女子力高いアピールをしてしまったんじゃっ!?とあたふた。どうしよどうしよ、別のアプローチをせねばと、「あんまりお湯を使わないかも!」と言ってみる。「もともと肌が強いのかも!」とも言ってみる。ともかく手を見て「なんでそんなにきれいなの?」などと言われたことがないので、わたしは慌てている。


かなりドキドキしておりました。


でも今日になってふと思ったんです。


あれはどちらかというと「水仕事も嫌がらずにやりなさい」という、新年のありがたき戒めだったのでは!?なんといってもわたしはアライグマだしっ!?




たと君、アライグマは日々ジャブジャブ働いて参ります。




追伸
正直を申しますと、わたしの手があの日まあまあきれいだったのは、なんてゆーか、たまたまです。