“ハチミツとクローバー(1)” 羽海野チカ


大ヒット漫画ですよね、たぶん。映画にもなったし、アニメもあるって聞きました。本屋さんでもだいたい平積みされていたし、映画化されたときにはよく広告を見かけました。


4年くらい前かな。1巻だけ買って読んだんだけど、そのときは全然おもしろくなくて、なんだこれ。と思って、最後までぺらぺらめくって終わらせた気がします。あーつまんない。と思うよりも先に、絵が嫌でした。水彩画のデッサンみたいにボヤッとしていて、もちろん白黒なんだけど、全体がパステル調に見える。その柔らかくて、優しくて、淡い雰囲気は、だから様々な色が混ざっていても喧嘩せずに調和しているんだけど、でもそれが、わたしはすこぶる苦手でした。




今また読み返しています。




やっぱりなんとも言えないですね。はぐちゃんはかわいいと思うし、竹本君は優しい男の子だし、森田君はイカれてるけどわたしは嫌いじゃない。真山君はまあ、こういう人いるよねっていうくらいで。でも、この漫画のハイライトを担っているのであろう山田あゆちゃんのキャラクターが、わたしにはよくわかりません。最初の登場シーンからしてわたしは興ざめだったんだけど。

「まだあの女(ひと)と切れてなかったってわけ?早く決着つけなさいよっ」


って、自分が片想いをしている真山君(←別の女性に片想い中)相手に、とび蹴り食らわせて怒鳴るんです。わたし、このセリフの意味がさっぱりわからないんです。だって、余計なお世話じゃない?いいじゃん、誰とどんな付き合い方したってさ。しかも自分が好きな人だよ?自分が片想いをしている相手が、自分ではない人に片想いをしていたら、その片想いは自分が一番よくわかるはずじゃん。それを「早く決着つけなさいよ」だなんて、なんでそんなこと言えるのかさっぱりわかりません。


でも人気なんだよね、あゆちゃん。
続きを読みます。




ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

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