“潔く柔く(1)”いくえみ綾
少女漫画を読まなくなったのは、わたしがある人をとても好きになったからです。本当に好きになって、結局7年間、片想いをしていました。こんな言い方をするとただその人のことだけを一途に思い続けたというように聞えるかもしれないけれど、それはそれで間違ってはいないけれど、わたしがとった行動と照らし合わせると、やはり少し違うのだと思います。ただ、わたしの想いや行動をどの時点で輪切りにしても、その断面がいつも真剣だったことは自分で信じられます。
少女漫画のヒロインたちはみんなそれぞれに恋愛をするけれど、わたしは彼女たちの恋愛を見ても、もう何も思わなくなりました。何を見ても苦しそうに見えなくなりました。何を見ても悲しそうに見えなくなりました。何を見ても、気持ちは揺さぶられませんでした。
もうそろそろ、いいんじゃないかという気がします。少女漫画を読んで、感想文を書きます。
ACT.1
森由麻ちゃん編。最初読んだとき、わたしはこの子のことがまったく好きになれなかったのですが、好きになれるようにと願いをこめて読んだら、まあ、そうね。というくらいにはなりました。
もしスワが「つきあって」って言ったら あたし つきあうよ 好きだもん スワ
という由麻ちゃんの心の声があるのですが、なんでこの時点で気がつかないんですかね。スワ君のこと、たいして好きじゃないって。不思議です。
ACT.2
瀬戸カンナ・春田一恵・真山稔邦・川口朝美編
カンナ&ハルタ と マヤ&朝美 で、同じ高校の4人組。ハルタはカンナを、マヤはカンナを、朝美はハルタを好き、という関係です。誰も誰ともくっつかないうちに、ハルタが交通事故で死にます。ハルタを失ったカンナが、物語を通しての主人公となるようです。
わたしはカンナとハルタがキスをするシーンと、マヤがカンナの手を握るシーンが嫌いです。好きなシーンはなかったなぁ。
続きを読みます。
- 作者: いくえみ綾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: コミック
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P.S. この一巻の表紙の女の子、まゆるんに似てます。唇の指の当て方とか。