膝蓋骨脱臼骨折の記録1 <負傷時>


4月7日(木)〜4月23日(土)まで、16日間入院していました。まだ松葉杖にギプスで歩いていますが、手術を無事に終えて現在ようやくリハビリを始めたところです。


傷病名は「左膝蓋骨脱臼骨折」


左膝のお皿が脱臼した上に折れた、ということのようです。折れた上に脱臼だったのかもしれません。どうしてそういうことになったのかと訊かれますが、しょーもなさ過ぎるので、まあそういうことってありますよね。とお答えするにとどめております。自分の運動能力への過信が招いたものと捉えています。


さて、負傷からの経過をここに記録として残すことにしました。怪我をしたとき、手術をすると決まったとき、術後のあれやこれやで不安を感じたとき、同じ怪我をした人たちがネット上に残してくれた記録が本当に参考になったのです。大変助かりましたし、安心もしました。ですから「怪我のことなんか書いてもなぁー」と、とんと書く気がしなかった自分の考えを改めました。怪我の記録は残しておけば誰かの役に立つことがある。かもしれない。と。


負傷日:2016年3月23日(水)24時

家の中でのアクシデントでした。お風呂からあがって、布団も敷いて、あとは寝るだけという状況だったのが、とんだことになってしまった。骨折の音だったのか脱臼の音だったのかわかりませんが、ボキっという音が聞こえました。感覚としては脱臼のほうを感じたように思います。いずれにせよ「わたしの膝は今ぜったいよくないことが起きた」とわかりました。旦那サマがすぐ近くにいた(異変に気がついて声をかけてくれた)ので、「わたしの膝、どうなってる?」と訊きました。わたし自身はあまりの痛みに身動きひとつとれませんでした。とにかく痛い。すごくすごく痛い。ちょっと怖い書き方をしますが、骨が飛び出ているかもしれない、と恐怖していました。だから早く自分の膝の状態を確認したかったのです。旦那サマにズボンの裾をまくってもらって見てもらうと「お皿がはずれているかもしれない」との回答。「ちょっと違う位置にあるかも」と。わたしは骨が飛び出ていなくてよかったと思ったし、出血しているわけでもないとわかって少し安心しましたが、その安心とは関係なく痛みはおさまりません。自分(たち)でどうにかできる状態ではないという確信があったので、旦那サマに救急車をお願いしました。


ときは24時。翌日も出勤予定だったため、わたしはまず職場の上司に連絡をしなければと思ったのですが、身動きができないだけでなく、なぜかぶるぶる震えていました。「ぶるぶる」というよりも「がくがく」といったほうが近いかもしれません。上半身だけだったのか、全身だったのか覚えていないのですが、ともかく身体があまりに震えるので、救急車を待っている間もずっと、手の届く位置にあった壁や柱にぐっと腕を突っ張っていました。でないと身体をその場にとどめて置けないくらい(少なくとも感覚的には)でした。顎もがくがくしっぱなしで歯もガチガチと止まらないため、しゃべるのも一語一語発音しながらというような状態。当然自分で携帯電話を操作することはできなかったので、旦那サマに上司の番号にかけるところまでしてもらい、上司には自分の口で状況を伝え、電話を切ったあとも「ぶるぶるがくがく」をどうにか押せようと腕を突っ張るのに懸命でした。


このときのわたしは痛みもそうですが、この「ぶるぶるがくがく」がなんのために起こっているのかわからなくて、そのとこにも不安を感じていました。そうして救急車の到着を待ちました。


痛々しいところで区切ってしまいますが、第一回はここまでにします。