大きなホチキス


引き出しの中をがさごそと探していました。引き出しを開けていることによって、マルタリアーティさんの作業の邪魔になっていたので、わたしは急いでいました。どこだどこだ。


「急がなくていいよ、何を探してるの?」とマルタリアーティさん。やさしい。

「大きなホチキスです。」

「大きなホチキス?」

「さっきここに入れて、、」と、がさごそがさごそ。



なかなか出てこない。はやくはやく。



「あ、ありました!」



と右手に掲げた大きなホチキス。それを見たマルタリアーティさんが、「クリップ?」と。



あ。。。。。。



「そうです、クリップです。ホチキスじゃありませんでした」



やだもー。ちょーはずかしかった。