まかない食べて女子力アップ。


お昼の営業が終わってキッチンに顔を出すと、ずらりとごちそうが並んでいます。


フレンチトーストにサーモンのパン粉焼き、さらに温泉卵がぷるるんっと乗った豪華ワンプレートランチ。まだお客様がいたのかと思うようなこのお料理は、本日のまかない。担当したのはカスターニャ君。


「すごーい。めっちゃ豪華。」ボリュームも満天のお料理に思わず感嘆の声をあげるuub。すると得意顔のカスターニャ君から思わぬ返事が。


「uubさんの女子力アップのために作りました。」



。。。。。



まだまだ年若いカスターニャ君に余計なことを吹き込んだのは、そう、コアラ君に違いありません。なるほど。この豪華な食事を食べて、自分でも作ってみなさいと、そういうことですね。そういう嫌味を盛り込んだ料理なのですね、これは。
いやしかし、どんな含意があろうと、目の前に出されたものは食べることが目的のものですから、作れ、などという含意は、強く無視。


「食べて女子力をアップします」と、にっこり笑ってお答えしました。それには苦笑いのカスターニャ君。



そしたら遠くのほうで聞き耳を立てていたコアラ君から緊急地震速報なみの反応が。



「食べてもアップしません!」って。



なによ、遠くにいるコアラのくせに。反応しないでください。