GOOD LUCK MY WAY (37th SINGLE)


2011年6月に発売されました。ラルクの最新シングル曲です。前作の『BLESS』から約1年半。ドキドキワクワク、とても楽しみにしていました。


昔、「uubの小屋」でヨークシャテリアのリン先生が、ラルクのことを「魔法使い」だとコメントしてくれたことがありました。リン先生もラルクの大ファンなのです。
わたしはラルクを、比喩的な表現としても「魔法使い」だと思ったことはなくて、常に「アーティスト」として見ていたのだけれど、でも「魔法使い」というリン先生の言葉は強く印象に残って、以来、彼らの音楽に「魔法」を探していたようなところがありました。


発売されてから何度も何度も繰り返し『GOOD LUCK MY WAY』を聴いています。そして、ここにきてようやくわたしも彼らの音楽に「魔法」を感じるようになりました。リン先生が想う魔法と一緒かどうかはわからないけれど、わたしはわたしの「魔法」を感じるようになりました。


自分の感覚や想いや、大きく言ってしまえば世界を、彼らの音楽にゆだねてしまえる喜びが、あります。ゆだねてしまっても、決して孤独にならない、寂しくならない、新しい世界の扉へつながっているという希望があります。それがラルクのいちばん素晴らしいところで、わたしが彼らを「いちばん」だという理由です。すばらしいアーティストは他にもいて、すばらしい楽曲は他にもたくさんあるけれど、それらの中には孤独をいざなうものや、寂しさを美しくするものや、新しい世界を真っ白や透明にしてしまうものも数多くあります。少なくともわたしにはそう感じられる曲のほうが多くあります。そういう音楽はどんなにすばらしくても、わたしは「いちばん」にはできません。すばらしいという評価はできても、わたしの胸のいちばん上に掲げることはできません。すっごくすっごくいいなと思っても、寂しい気持ちや切ない気持ちや孤独な気持ちを感じさせられるなら、いちばんを譲るわけにはいきません。


自分の世界をゆだねて自由にはばたかせることができる音楽がそこにあるとき、「これは魔法なんだ」と思うことができます。そして「これは魔法なんだ」と思えたとき、音楽の中でわたしはもっともっと自由になれる心地よさを感じることができます。『GOOD LUCK MY WAY』を聴いて、わたしはそう思いました。


彼らを「魔法使い」だと言ったリン先生は、もうずっと前から、そのことを知っていたのだろうなぁと思います。


GOOD LUCK MY WAY(初回生産限定盤)(DVD付)

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再生回数 773回