<スタンド・バイ・ミー>監督:ロブ・ライナー 原作:スティーヴン・キング


いつか観なくちゃと思いながら、29歳になってようやく。


いい映画でした。なんだろう、このワクワク感。もちろん名作であることは知って(聞いて)いて、原作や作品広告のイメージからも、観ればきっといい映画だと思うのであろうことは予想できました。ただこの映画には「世代」の違いを感じるような気がしていたんです。ひと昔前の青春映画。というように。その時代だったからこその大ヒット映画なのだろう、というように。「自分がその世代の人間だったらたしかにすごくいい映画だと思うだろうな」と、いうように。


まさか、ワクワクできるとはね。子供たちが主役だし、物語に奇抜なアイデアや、緻密に仕組まれた構成があるわけでもない。すごく大掛かりなセッティングも(たぶん)ない。でも、ワクワクできるんですよね。ずーっと汽車の線路が続いていて、4人が並んで歩いていて、すごく堅い友情で結ばれているわけではないけれど、12歳の少年たちには、12歳の少年としての守るべきルールみたいなものがきっとあって、そのルールで結ばれているように、わたしには見えました。そのルールって幼いけれど、偉大なんですよね。わたしは女なので、そのあたりのことは推測するしかないですが。


ともかく名作でした。観てよかった。


そしてもうひとつ、書かずにおけないのは少年のひとり、クリス・チェンバーズを演じたリヴァー・フェニックスの演技。わたし、才能という言葉はあんまり使わないけれど、彼を見て、才能とはこういうのを言うんだ、と思いました。あとこっちは書くまでもないけれど、曲、最高。



スタンド・バイ・ミー

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