海老チャーハン


わたしは料理が嫌いです。東京にいたときは料理は一切しませんでした。冷蔵庫もなかったし、まな板もフライパンも鍋もなかったし、箸もありませんでした。すべてコンビニで済ませていました。


料理なんて本当に嫌いなんです。だって仕事と一緒じゃないですか。しなきゃいけないからする。食べなきゃいけないから食べる。ついでに言えば、普段の食事レベルのことだったら、わたしは食べるのも好きじゃありません。食べるの、めんどくさいです。


たとえばこれが洗濯だったら、他に時間短縮する術がないから、さほど苦に感じないのですが、料理&食事は、コンビニで済ませれば、買ってきてから片付けまで30分で済むのを、自分で作るとなると倍以上の時間と労力がかかる。おまけに冷蔵庫の中の整理とか、食材の痛み具合を気にしたりとか、お米が炊き上がるのにかかる時間を計算に入れたりとか、「今日はこれにしよう」と決めてスーパーに行ったら必要な食材がなかったときの落胆とか、そういういろいろなことを考えるあわせると、時間も3倍、労力も3倍で、6倍くらいの負担なわけです。わたしとしては。そう考えると、ああ、なんて無駄なことをしているんだろう、という気になるのです。コンビニでいいじゃん。と。


でもわたしは今、料理をしています。理由はいくつかあるのですが、まず、望んだわけではないのですが、料理をするために必要な道具がそろっていました。やろうと思えば0円で始められる、というのは大きなポイントです。なければないことを理由に(道具を揃える費用を理由に)やらずに済ませようと思ったのですが、きちんとありました。今思えばこれが元凶ですが、仕方ありません。次に、料理をする時間がある。外であそんで遅く帰ってきてもいいのですが、わたしは家が好きだし、そもそもわたしのしたいことは(もちろん料理じゃない)家の中でしかできないことなのです。家で好きなことをしていればいいのですが、そうはいっても家にいると、やっぱり、やらなくちゃいけないような気がします。それから3つめ。これが一番大きな理由ですが、わたしはわたしの作った料理は大しておいしくないと思っていました。ところが作ってみたら少なくともコンビニよりおいしかった。それで困ってしまった。自分で作れば一食分の費用はコンビニより安く済みます。でも味が同じならわたしは高くてもコンビニでいいと思っていました。でもなぜか、わたしのほうがおいしい。なんてこったい。


自分の作ったもののほうがおいしいとわかったら、今度はコンビニの食事が買えなくなりました。だってまずいんだもん。まずいもののためにお金出すのバカバカしいじゃないですか。


そういうわけで今は料理をするのですが、いかんせん、めんどくさいことに変わりはなく、全然好きになれやしない。あまりに嫌すぎて、どうにかもうちょっと楽しくできないものかと考えた結果、そうだ。ブログに載せて見よう、と。写真つきで載せることを自分に課せば、ちょっとはやる気も起きるだろう、と。
そういうわけで、わたしの料理です。今週末は海老チャーハンでした。



まずはブラックタイガー。別に黒くなくてもよかったんだけど、赤いのより、こっちのが安かった。



殻を剥きました。セル(ドラゴンボールのキャラクターね)みたいになってます。



全部剥き終わりました。塩ふって、お酒もふります。



刻んだネギ。



ベーコン入れて、塩、こしょう。



お味噌汁の準備。



その間にカリカリになったベーコン。



ベーコン出して、そのままのフライパンで海老。



黒かったのに、加熱すると赤くなる。



サラダを作るつもりだったのをすっかり忘れていました。本当は塩もみしたかったけど、もう面倒なのでちぎってポイ。



たまごの準備。冷蔵庫に牛乳があったので、ちょっと入れちゃう。



ご飯の準備。これもお酒ふります。



いよいよチャーハン。まずたまごー。



ごはんー。



ベーコン戻してー。海老も戻してー。ネギ入れてー。塩、こしょうたっぷり。ちょっとフライパンちっちゃくてふれないので、しゃもじでわっさわっさ。



すっかり忘れてた味噌汁に、ふえるわかめ。これは本当に便利。



ふえたわかめ。



さっきのチャーハン。お醤油で味つけて、できあがり。



食卓もできあがり。



サラダに赤がないのは、トマトの費用をケチったせいです。
ではまた来週。