相性抜群のアンチョビ君
ピアチェーレでは毎日賄いが出ます。この賄いがわたしのお昼ご飯です。夕飯は帰ってきてからクラゲと一緒に食べます。
ところでわたしは肉魚を冷凍保存しているので、夕飯の献立はその日の朝に決めて、家を出る前に食材を冷凍庫から冷蔵庫に移します。帰ってきた頃にはこれで解凍されています。
しかしここには落とし穴があって。
賄いを食べる前に夕飯を決めてしまうために、賄いと夕飯の献立が同じ、まではいかなくても、かなり似通ってしまうことが度々あったのです。鶏のガーリック焼きと決めた日に、鶏の塩コショウ焼きだったりとか。トンカツと決めた日に、牛カツだったりとか。キノコスパゲッティのトマトソースと決めた日に、キノコスパゲッティのクリームソースとか。とかとか。
それで、賄いを予測するようになったんです。昨日あれだったから、今日はこれじゃないな、とか。今日はコアラ君がお休みだから、炊き込みご飯ではないな、とか。炊き込みご飯はコアラ君の好物なので、コアラ君がお休みの日には出てこない(可能性が高い)のです。今日は予約いっぱいで忙しいから丼物かな、とか。とかとか。
そうして予測して夕飯を決めるようになったら、その問題はだいぶ解消されたのですが、しかし今度は、わが家の夕飯と翌日の賄いが重なるようになってしまって。賄いの献立決めるのはアンチョビ君なので、アンチョビ君とよっぽど相性がいいんだな。いや悪いのかな。
という話をしていたら、それがキッチンさんにも伝わってしまったようで、優しい優しいヴィテッロ君は「今日のうーぶさんの夕飯はなんですか」とわざわざ聞いてくれるようになったんです。いやいやいいですいいです、お気になさらないでください。でもまあ違うと助かります。などと思ったりもしながら「金曜日はハンバーグの日です」とお伝えしました。「へー、金曜日はハンバーグなんですか。旦那さんもうーぶさんもハンバーグが好きなんですか?」と聞かれたので、「わたしはそうでもないけど、旦那さんが好きです」と正直にお伝えしました。「へー。」
という話をしながら、ヴィテッロ君と盛り上がっていたのです。アンチョビ君の横で。それが昨日のことです。
そしたら本日金曜の賄いがなんと、ロコモコ。
。。。。。。
ロコモコわかります?ご飯の上にハンバーグと目玉焼きが乗った、そう、あれです!あの料理ことです!つまり分解したら、ご飯とハンバーグと目玉焼き、という料理のことです!!
金曜日はハンバーグだって言ったじゃん!とアンチョビ君に訴えたら、タネをコネコネしながら笑顔を返してきました。
もういいです。なんでもおいしく食べます。