蛇の道は100万キロ


コアラ君に呼ばれました。


「なんですかー?」とコアラ君の顔が見える位置まで行くと、
「uubさん、名古屋の出身ですよね?」と聞くので、
「そうですよ」と答えます。
「小牧って知ってます?」と聞くので、
「知ってますよ」と答えます。
「小牧に『蛇の道』があるの知ってます?」と聞くので、
「知らないです」と答えます。


コアラ君もわたしもドラゴンボールの大ファンで、ふたりでよくドラゴンボールの話をするので、コアラ君の言う『蛇の道』が、「閻魔のオッチャンの所から、界王様とバブルス君の暮らす界王星まで続く、あのうねうねした道」であることはわかりました。でも、小牧に『蛇の道』があることは、わたしは知りません。


すると、コアラ君の奥にいて、わたしの位置からは見えなかった小牧在住の新人クンが、


「え?知らないんすか?」と言います。
え。なんですか。と思いながら、
「知らないです」と答えます。


そしたらふたりで「ほら、知らないって」「でもドラゴンボールが好きなんですよね」とかなんとか、わたしに聞こえないような声でひそひそと話している声がきちんと聞こえてきます。


むむー。と思っていると、


「『蛇の道』のモデルになった道が小牧にあるんです。」と新人クンが教えてくれます。
「すごい。100万キロあるんですか?」と聞くと、
「uubさん、なに言ってるんすか。あるわけないじゃないですか!!」と、コアラ君が怒るんです。
「え。だって、『蛇の道』があるって言ったのコアラ君じゃないですか。『蛇の道』は、たしか100万キロですよね??」と言うと、
「小牧に『蛇の道』はありません!!」って。



あるって言ったのに!!



ドラゴンボールが大好きなわたしは、今日もドラゴンボールを読みながら寝ます。
みなさまの眠りもよい夢とともにありますように。おやすみなさい。