文鎮


文鎮が欲しかったアライグマです。あけましておめでとうございます。

文庫本を開いたままにしておけるような小さめの文鎮が欲しくて、半年くらい探していました。なかなか見つからなかったのです。
困ったときのぐるぐる検索で「文鎮・短い」とか「文鎮・半分」で調べたら、出てきたのは文鎮の半分の長さだけれどわたしが欲しいサイズの倍の文鎮で、「文鎮・4分の1」とか「文鎮・半分の半分」で調べたら、欲しいサイズの倍の文鎮も出てこなくなりました。もはや「分銅」でもいいかと思ったくらいでしたが、あったあった、展覧会を見に出掛けた博物館の物販コーナーで、見つけました。


かぼちゃ。


の形をした文鎮。



「文鎮・半分」で出てくるわけないですな。
もう少しで分胴を買うところでした。よかった。


とても気に入っています。

Merry Christmas 2018


森の小屋のクリスマスケーキです。


ふたりで食べます。


う。ひっくり返してしまった。。。


「こっちを食べようかな」と、クラゲがひっくり返ったほうのお皿を取ろうとしたので、「いえいえ、わたしがこっちを食べます。クラゲにはイチゴがちゃんと上に乗ってるのをあげるね」と言ったのを「アライグマ優しい。」とクラゲは喜んでいましたが、実はひっくり返ったケーキのほうが大きかったことは内緒です。イシシ。


メリークリスマス。
また来年。

イチョウ


ある朝、いつものように花園ハイツを出ると、建物の前のイチョウの木に貼り紙がしてありました。

お知らせ

皆さまに長年愛されてまいりました街路樹ですが、このたび街路樹再生指針に基づき、高木を撤去することになりました。
順次、撤去工事を行って行って参りますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。


なんとまあ。切られてしまうのか、このイチョウ。あるいは根こそぎにされてしまうのか。なんとまあ、なんとまあ。


「皆さまに長年愛されてまいりました」と書いてあっても、「いや、言われるほど愛した覚えもございませんが」と思うものの、この木が人間の手で大地から切り離されてしまうことを想像するとできればやめてほしいと思うので、それはやはり「愛」と呼べそうな気持かもしれません。


いつもそこに立っていた木が切られるというのは、そういうことなのでしょう。


いやしかし「撤去」ってどうするのだろうか。と思いません?イチョウですからね。作業員総出で寄ってたかってって、そんな木じゃありませんよね。切り倒すにしても、引っこ抜くにしても、どんな作業になるのか見当がつかなくて、いったいどうするんだろう、と貼り紙を見てからは毎日経過を気にしていました。そしたらある日、こうなってました。



え。うそでしょ。と言いましたよわたくし。声に出して。この世のものとは思えない、って言ったら大袈裟でしょうけれど、初めて見ると驚く。信じられなくてちょっと笑ってしまったくらいです。もうちょっと低い位置で切られていて、切株みたくなってたら「あーあ」で済んだけれど。
どうせ切るなら切株に見える位置で切ってよ、と思うものの、もちろん理由があっての高さなのでしょう。


この状態のまま、ひとつきが経ちました。
毎日、服を着ていないマネキンを見たときのような気持ちになります。

明かりの点く製品はすべて「電気」

正しくない「名称」を使うと、クラゲに言い直されるアライグマです。こんばんは。


たとえば、


「捨てるのってここにある電球?」と聞くと「電球じゃなくて蛍光管ね」とか。
「あの毛布とってくれない?」とお願いすると「毛布じゃなくてタオルケットね」とか。
「こたつに座ったら眠くなっちゃって」と話したら「こたつ布団ははずしたから今はテーブルだけどね」とか。
「青くてきれい」と感激してたら「青じゃくてあれは緑だね」とか。とかとか。


言い直されるわけです。そのたびにわたしは、むむむーとなります。どうにも悔しいので、以後、電球は「電気」と言い、毛布は「布」と言い、こたつは「台」と言い、青は「色」と言う、という対抗策を使ってきました。しかしチャンスがあればいつか仕返ししてやるぞ、と思っていました。そしてついにそのときがやってきました。


なんとクラゲとしたことが「エスカレーター」を「エレベーター」と言い間違えたのです!!これはなんたる失態!!うひょーっとアライグマは喜んだわけです。


喜色満面言ってやりましたとも。「エレベーターじゃなくて、エスカレーターね、うしし。」と。


でもそうしてみて知ったことは、言い直されるクラゲよりも言い直すクラゲのほうが似合ってるし、言い直すアライグマよりも言い直されるアライグマのほうが似合っているということでした。悲しいかな、そういうことってありますよね。「エレベーターじゃなくてエスカレーターね」なんて、自分で言ってて口幅ったい感じがしましたし。


悔しい気もしますが致しかたありません。アライグマのことをレッサーパンダと言い間違えたらそのときは考え直しますけれども、そうでなければクラゲの言い間違いは聞き逃そうと思います。


とともに、アライグマは断固として、明かりの点くすべての製品を「電気」と言い、大判の繊維製品はすべて「布」、と言い続けます。

東海地方は「愛岐三」

日本全国がいくつかの区分に分けて表示されたとき、わたしはその中身がいまいちよくわからないことがあります。


まあ、北海道は間違えませんけれども。


東北の中身、関東の中身、中部の中身、関西の中身、中国の中身、あやしいあやしい。そこから、東海、近畿、北陸、瀬戸内となると、さらにあやしい。どころか、そういえばわたしは「首都圏」もあやしい。北関東と南関東も、考えてみれば知らないや。はは。


そんなあやしいだらけの地方区分の中で、なんともわかりやすい地域があることに、今日始めて気がついたのです。


「甲信越


なんてわかりやすい!甲府の甲!信州の信!越前だか越中だかの越!(←調べたら甲は甲斐、越は越後でしたが、新潟だと思ったのは当たっているので結果オーライ)
こんなにわかりやすい区分名は他にない!


山梨県の天気を調べる機会があって、それで気がついた次第です。
他の地方も頭文字にしたらいいのに。東海地方は「愛岐三」かな。読み方は思いつかないけど。

置時計の不思議

毎朝同じ時間に家を出る規則正しいアライグマです。こんばんは。

出勤時間が同じなのだから、家を出る時間も同じで当然だと思うのですが、以前はそんなこと、していませんでした。どうしてしていなかったのか、している今となっては謎ですけれども、でもしていなかったときの私は、きっちり同じ時間に家を出る人が謎でした。

世の中は謎がいっぱいですね。

していなかったときのことは機会があればまた書くとして、今日は、「同じ時間に家を出る」今のことを書きます。

毎朝、8時30分に家を出ることにしています。8時28分までには準備万端整えるようにしています。エアコン切って、こたつも切って、ガスの元栓締めて、トイレに行って、上着を着て、マフラー巻いて、右ポケットにあるはずの定期券を上から叩いて確認して、左ポケットにあるはずのマスクを取り出して耳にかけて、一度やかんで沸かして冷ました水道水をペットボトルに移し替えてリュックへ入れる、というような準備です。

25分くらいに終わるときもあれば、31分までかかったな、というような日もありますが、だいたいそれくらいです。31分は、わたしの中ではまあ30分と同じようなものです。


毎朝、8時30分に家を出ることにしています。

がしかし、これは正確な言い方ではありません。

テレビの横の置時計が8時30分になったら家を出ることにしています。


テレビの横の置時計は、かねてずっと、5分ほど進んでいました。わざとそのようにしていたのか、自然にそうなったのか、わたしは知りません。時計はクラゲのもので、置き場所を決めたのもクラゲで、わたしが別の位置に動かしたときには苦情が出ましたし、正しい時間に直したら?と提案したときも難色を示されましたので、この時計はクラゲの一存で設定されています。その時計が、最近では10分弱進んでいました。


わたしは、テレビの横の置時計が8時30分になったら家を出ることにしています。


その日は少し余裕があったのです。テレビの横の置時計は8時28分を指していました。さあ行くかと腕時計を手にしたら、腕時計はいつもの時間よりも5分進んでいる。え。なんで。あの置き時計遅れ始めたのかな。と考えている暇もありません。急がなければ遅刻です。腕時計のほうが進んだのかとも考えましたが、通勤中の様子がその可能性を打ち消しました。普段駅の近くですれ違う人に家の近くですれ違い、お迎えの幼稚園バスを待っている親子はその場所におらず、いつもなら駐車場から事務所に向かうところで行き会う人が、事務所から出てきて車に乗り込もうとしている。

急げ急げ。


そういう出来事があったのです。


その日の夜、クラゲに「あの置時計、時間直した?」と尋ねましたところ、「あ、ちょっと直した」と。


んどりゃぁ、そないなことしたらこっちは遅刻するだろうがよっ!ちったぁ考えろや。


とはもちろん言いませんけれども、「えー。教えてよー」とは言っておきました。


が、そこから問題はまだ解決していないのです。


5分強戻された時間に合わせて、アライグマは戻された時間の分だけ行動を早めることができずにいるのです。
8時30分に出ていたのを8時25分に出ればいい。それはわかります。でも朝起きて置時計を見て、あれ今日はちょっと早起きだな、と思ってしまうのです。朝ごはんを食べて、お、まだこんな時間、と思い、髪の毛結んで、まだ余裕。歯を磨く段になって、あれ、けっこう押してるな、とようやく気がつき、上着を羽織るくらいになると、やべ、遅刻する、と慌て出す。そんな朝がかれこれ2週間くらい続いています。5分早めればいいだけなのに、なかなかできません。


人生には不思議なことがまだまだいっぱい。。。

賄いがオムライスだった日


この日の賄いはオムライス。

帰るときにキッチンへ顔を出すと、別の顔がこっちを向いていました。


きゃー、かわゆいー。なにこれー。


って、オムライスの余ったライスで作ったおむすびです。見ればわかります。
カサレッチェ(Casarecce:パスタの名前です)君が作ったようです。5つ6つ並んだおむすびのうちのひとつだけ、このようにかわゆくなっておりましたので、もちろんわたしはこれを選びました。


持って帰ってクラゲに見せると、「どことなくうーぶさんに似てますね。」と言います。


「わたしに?まさか。似てるかな?」
「似てるよ。たぶんうーぶさんだよ、それ。」
「え。そうかな。そうなのかな。」


似てます?


翌日、カサレッチェ君に「旦那さんがね、わたしに似てるって言ってた。」と言うと、意外や意外。「あはは、似てるかもしれませんね」くらいの返事だと予想していたのが、カサレッチェ君はむしろ真顔になって「そう!そうなんですよ。うーぶさんをイメージして書いたんですよ。さすが旦那さん」と。


そうなんだ、やっぱりわたしなんだ。
なんか、うれしいぞ。かわゆいし。


ちなみに、持って帰ってきたときは、リュックの中で他のものに押されて、側頭部がへこんでいました。


わたしだとわかっていたらもっと大切に持って帰ってきましたのに。でも食べるからいっしょか。あは。